治療の流れ
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術前検査の必要性
患者さんのご希望により、インプラント術前の血液検査を行っております。これにより、全身の健康状態を把握し、外科手術のリスクを回避致します。当院では、採血は院長が行います。インプラントが出来ない可能性がある方の一つに、糖尿病の方、喫煙者の方がいますが、インプラントは金属チタンと骨がくっつく作用を利用した歯の回復方法で、糖尿病や喫煙者の方は、この骨とチタンが結合する作用が起こりにくい傾向があり、結果的に成功率が下がります。
血液検査では内科で行われる、10種以上の検査が可能で、主に白血球数・赤血球数・ヘモグロビン・血小板数・血液中のタンパク質・脂質・糖質・酵素などの成分を調べ、血液中に含まれる様々な成分をチェックします。その結果、肝疾患・心臓疾患・糖尿病・高脂血症・動脈硬化症などの疾患がわかります。(さらに細かい検査も可能です)
血液検査のみも受付しております
血液検査のみも受付しております。こうした血液検査はインプラント治療を予定される患者さんに行っています。インプラント治療以外の患者さんでも、ご希望がある場合やこちらで全身状態を把握したい場合に行うようにしております。あらかじめ患者様の体の状態・疾患などを把握することで、できるだけ安全なインプラントのオペを行うことができるのです。
糖尿病の疑いのある方・喫煙をされている方は、なるべく食生活・運動や喫煙を見直し、手術当日までに、全身状態を少しでも改善することにより、「インプラントと骨の結合」を早めることが可能となります。また、光機能化インプラントの導入により、より結合促進することが可能となったことも大きな進歩です。
治療の流れ
初診・カウンセリング
患者様のご希望をじっくりお聞きし、お口の状態を確認させていただきます。インプラント治療についてしっかりと説明します。ご遠慮なさらず、何でもお聞きください。
診査・診断・治療計画の
立案
手術をする前に、全身の健康状態(血液検査なども含む)と、さらに口の中の状態、特に残っている歯周の状態や歯の喪失した所のあごの骨の状態を調べ、インプラントの手術をしても大丈夫かチェックします。CTスキャンなどを撮影して骨の形や量 の状態を調べてインプラントができるかどうか診断し、被せ物までの治療計画を立てます。また3Dプリンターで三次元的に埋入シュミレーションを行います。
一次手術
口腔内の状態が整ったら、顎の骨に人工歯根を埋め込みます。局部麻酔で行うため、痛みはほとんどありません。歯が喪失した部分の歯ぐき(粘膜)を切って、あごの骨にドリルで穴をあけ、歯の支えとなるインプラント(「インプラント体」「フィクスチャー」といいます)を骨の中に埋め込みます。生体に馴染みのよいチタンという金属が材質として多く使われています。この際インプラント体を光機能化することでより骨とインプラントが結合するようにしています。
骨の治療
骨が足りない場合は、骨造成術を行います。最近では、インプラントの埋め込み直後や早期に力をかける事もありますが、インプラントと骨がしっかりと結合するのに、下あごで3ヶ月、上あごで6ヶ月かかるといれています。
抜糸
一次手術後1~2週間たってから様子を見て抜糸を行います。 同時に患部の経過を確認します。
安定期間
個人差がありますが、仮の歯を作り2~3ヶ月程度の安定期間をおきます。インプラント体と骨が結合するのを待つ期間です。
二次手術
被せ物を取り付けるための支台部(アバットメント)を装着します。この状態で歯茎が安定したら、被せ物を取り付けます。 → 被せ物の種類はこちらからどうぞ
※1回法という手術法では、一次手術においてインプラントは頭出しされているために、この手術ステップはありません。
補綴治療
歯ぐき(「歯肉」や「粘膜」といいます)の治癒後、インプラント上面 を含むお口の中の型取り(「印象」といいます)を行い、その模型上で被せ物を作製します。補綴治療の順序として、まず仮歯(「暫間補綴物」といいます)をインプラントの上に被せて歯の形や噛み応えを確認し、その後最終的な被せ物(「最終補綴物」といいます)の作製をするのが一般的です。
メインテナンス・定期検診
インプラント治療後も定期的にお口の中を確認し、トラブルが起こらないようメインテナンスを行います。定期検診を受けることで、お口の中を清潔に保てているかチェックできるほか、インプラント周囲炎を予防することができます。お口の中の状態にもよりますが、半年に1回、定期検診の受診をお願いしております。